夢の島秘密基地

好きなように書いたりする、三つ目くらいのブログです。

ファミコン互換機に内蔵されたゲームに神ゲーはあるか検証してみた:プロローグ

  • はじめに

 

皆さん、特に2.30年前くらいの人なんかはゲームを遊んでいるとき一度はこう思ったと思います。

 

「一つのカセットにたくさん入ったゲームがあればいいんだけどなあ」

かく言う僕もその一人ですし、ゲームを携帯して遊びたいという願望を持った人もたくさんいたと思ってます。

現在のファミ通、最初はファミコン通信という名前だった雑誌でもゲームを携帯するための方法が掲載されていて、その内容がラーメン屋の出前で使うような岡持ちに当時売っていたであろう小型テレビとバッテリーを内蔵し、そしてファミコンを入れて遊ぶという中々強引な方法でしたが、あれを実践した人はいたのでしょうか。

 

なお僕は実践することはなかったし今思うと不可能だったのですが、僕が小学高学年だった頃にエミュレータについての本を偶然手に入れまして、そこにはGBAのカセットの形をした媒体にファミコンのゲームを入れて遊ぶという当時から古いゲーム機に妙に興味があった僕の心を鷲掴みにするような方法が載っていました。

当時と今のネット環境では到底出来そうにないのと、車内で読んでいたら車酔い起こして本目掛けてゲロ吐いて廃棄処分にしたので実践することはありませんでした。 

ディスクシステムを含む恐らく発売されたすべてのファミコンソフトが載っていたと思います。まあ今思うとそれをどこで手に入れる事が出来るのか、という話なのですが。

本にはカセットからデータを吸い出す方法も載ってましたが、当然ながら全く覚えてません。

 

 

さて、今でこそ割と簡単にゲームが手に入ったり、ゲーム機とネット環境があればゲーム機に直接ダウンロードしたり、最近ではファミコンミニのように専用の筐体を販売してかつてのゲームを複数収録したゲームを出す事がありましたが、当時は少なかったと思います。自分のリサーチ力が足りてないだけですが。

とはいえ任天堂スーファミマリオコレクションを発売していたり、コナミパロディウスだ!と極上パロディウスを収録した極上パロディウスだ!を発売していました。

へべれけというゲームとラフという横スクロールアクションを収録したものもありました。へべれけの脱力感満載のラストは必見。

 

スーパーマリオコレクション

スーパーマリオコレクション

 

 

極上パロディウスだ DELUXE PACK (ベスト)

極上パロディウスだ DELUXE PACK (ベスト)

 

 

メモリアル☆シリーズ SUNSOFT Vol.5「へべれけ」「ラフ・ワールド」

メモリアル☆シリーズ SUNSOFT Vol.5「へべれけ」「ラフ・ワールド」

 

 

 アマゾンの商品で見て発売日を初めて知ったり。

 

しかし、収録されているゲームが限られている、少ないなどの欠点や、当時のバグがそのまま残ってる、なんてこともあったと思います。(少なくとも僕はバグに遭遇しなかったのでもしかしたら収録の際に修正されたかも?)

後に僕が中学生辺りの頃に発売されたタイトーアーケードゲームを収録したタイトーメモリーズや、カプコンPSPで発売したアーケードコレクションなんかも出てきました。

 

なぜそこまでして数に拘るか、その理由は。

かつて、52種類ものゲームを収録したゲームが存在したことにあります。

今から28年前、外国版ファミコンことNESに一つのゲームが発売されました。

  

Active Enterprises社が当時の価値にして約26000円というトチ狂った値段で発売したこのゲームは、名前の通り52種類のゲームを収録したきっと当時としても現代でも前代未聞のゲームでした。

知ってる人も多いと思う、かのチーターマンを収録しているゲームでもあります。

その実態は上の動画でも分かるように

・操作性・難易度・グラフィックの酷さ

・そもそも遊べないゲームがある(ROMごとに遊べたり、エミュレータなら起動するそうです)

・Actionと銘打ってるのに横または縦スクロールのシューティングが多い

・高い所から落ちると落下死することがある。曰く「空気に強打して死ぬ

・グラフィックの酷さもあるが奇妙極まる世界観


Weirdest Video Game EVER - Action 52 - Time Warp Tickers

僕が思う中でAction52に収録されている中で一番奇妙なゲーム。ゲームの世界に奇妙なんてナンセンスかもしれないけどこれは本当に意味不明。PSゲームのLSDを無理矢理横スクロールのゲームにしたみたいです。

と26000円はおろか500円以下の価値しか見出せないという地獄そのものだったのです。

 

しかしそのクソさとは別に一部ゲームのBGMは好評で(僕もnon humanというゲームのBGMは好みだったりします)


Action 52: Non Human Theme

有志によって一部のゲームのリメイクが製作されていたりとそれなりにカルト的な人気を有しています。


Non-Human (Action 52 Owns) Longplay - Sentinel XF8 Adventure Mode


Action 52 OWNS - Bubblegirl Rozy

 

とはいえ初めに紹介した動画のAVGNが最後に語ったように

「量より質」が大事である、というのをこれでもかと実感させてくれる伝説のゲームだったのです。

 

さて、それから21年後の現在。

僕の手元には一つのゲーム機があります。

ファミコン互換機であるこのゲームは、カセットがなくても遊ぶことができるようゲームが内蔵されています。

 

その数、なんと118

あのAction52を約二倍した数です。

かつてAction52で精神を破壊された子供や、後に入手して検証し、地獄を味わったゲーマーたちの後を追うように、これから僕もこの内臓ゲームの群れに戦いを挑みます。

 

 

ながいたびが はじまる・・・