夢の島秘密基地

好きなように書いたりする、三つ目くらいのブログです。

さようなら、エヴァンゲリオン。

ありがとう、庵野監督。

さようなら、エヴァンゲリオン

まともに見たと言えるのが新劇だけだから、ありがとうもさようならも言う権利なんてないかもしれないけど。

 

タイトル通り、三週間くらい前にシン・エヴァンゲリオンを観に行きました。

今から書く文自体は当日に書いたものですが、今になって書く理由は特にありません。

本当ならその日の内か当日の間に書く予定だったのですが、めんどくさいのと純粋に時間がないのと、パソコン自体触れる気が起きなかったのがあります。

 

ネタバレ解禁されてるらしいですが、一応ページを跨ぎます。

次は閃光のハサウェイゴジラVSコングを観に行きたいなと思っている所。 

 

 

シンジとゲンドウが明確に親子対決をしていたのが一番よかったなと思った点です。

多分この前に出た外伝とか派生作品でもやってたかもしれないけど。

予告編で十三号機と初号機が槍で戦うシーンを見てから、まだその時は中にゲンドウが乗っているなんて分かる訳もなかったのに「やっとお互いに顔を合わせる事が出来たんだな」と本当に何故か思いました。

上でも書いたように新劇以外はまともに見てないんですが、ゲンドウ自身はシンジを突き放していたことについて申し訳ないと思っていたり、シンジより割り切っていて彼と同じものだったというのは、いろいろあったのと本人の独白で知っていたので、本心を打ち明けている様子を見てよかったなと思いました。

旧劇場版だと本人なのか分からないものに言った「すまなかったな、シンジ」を本人に言うことができたのは、何故か涙が出てきそうでした。

多分、僕はゲンドウが好きなのかもしれません。不器用すぎるところとか、冷酷?な部分とか。実際はシンジ以上に怖がりだったのでしょうけど。

十三号機対初号機の戦いもよかったなと思いました。最近になってシンジが一番エヴァをうまく操縦できるパイロットだと知ったのもあって、やはり父親だからなのかと思わせるような強さでしたね。十三号機の性質もあるんだろうけど…

ただ、シンジが初号機に乗り槍を構えた時に、向き合うことを決めたのかなと、メモには書いてあります。何でそんな事を思ったんだろう、本当に謎です。

 

本心が明らかになった時のユイを求めるような声は、これまでのゲンドウのイメージを大幅に変える印象でした。

とんでもなく悲痛で、悲しそうで、泣いているような叫びだったので。

でもそれが執着ではなく叫びで、願いなのかなと思った時、彼がプロジェクトエヴァンゲリオン人類補完計画を打ち上げ、人間を辞めてでもユイを求めた理由が何処か分かった気がします。

もしかしたらゲンドウはただ会いたかったのではなくて。

「ありがとう」と「さようなら」を言いたかったのかなと、思いました。

エヴァ総辞職シーンでシンジが「見届けたかったんだね」と言っていたのでそこからの想像ですが。

誰も信じなかった男が、誰かに自分の本音を吐き出して、息子と向き合うことでやっと悲願が果たされたのかなと、ふと思いました。多分僕だけじゃないと思いたい。

そう思ったのは。

 

でも目からビームぶっ放していたのはギャグだけど。

 

続いて新劇からの襲撃ことマリ。これまでにはいなかった(と思う)モンスター。

出てくるたびに派手にぶっ壊れたり暴れてる印象しかない8号機と共にエヴァンゲリオンに現れた彼女だからこそ、彼女の存在がエヴァンゲリオンに終わりを告げれたのかなとふと思いました。

というか彼女の正体って明確に明かされてるんですかね、イスカリオテのマリアって何…?

どうもエヴァをよく知る人が言うには、登場人物は庵野監督の何かしらの感情から産まれたものだと言うので(多分エヴァに限らないと思いますが)、それではないらしいマリは部外者で、だからこそ彼女が必要だったんじゃないかと、頭ではなく心で考えました。

唐突過ぎるマリシンだけども、その唐突さも含めて。

  

とりあえず大きく感情に来たのはこの二つです。

他はシンジが別れを告げに行くシーンが悲しそうでもあるけど明るかったなと思ったり、十三号機との対決シーンでセットをぶち破ったり滑らかすぎる3Dだったのは狙ってたんでしょうか。特撮好きだとか聞いたし、その辺を意識してたのかな。

とうとうカヲル君まで救うの、シンジ君マジ魔性の男。恐らくゲンドウも魔性の男だったのでしょうか。

彼の場合はユイというとんでもない女がやってきたのですが。

 

その他。

知らない間に踏んでいたサクラの重すぎる感情とか、話に聞いた手だけゲリオンを実際に見た時は笑いそうになったり、もさもさになった綾波アヤナミ(そっくりさん)、アドバンスド綾波シリーズとこれでもかと綾波バリエーションとか、アヤナミ(仮)が感情豊かに第三村で活動してたから、最期で涙を流しそうになったり。

そうかと思えばいきなり式波シリーズとか出てきてびっくりしました。

式波ヴンダーとか出てきて何事かと思ったらそりゃ出るわなって思ったんですが、アスカのオリジナル、あれ何なんですかね…

追告で見た時にはカヲル君だと思ったので…まさかアスカオリジナルだとは思わなかったんです…

 

黒ヴンダー艦隊を見事なまでに指揮する冬月副司令とか、44シリーズからなるなんだこれゲリオン軍団(Mark9-Aから12は違うらしいですね、アダムスの器なんだとか。アヤナミ(仮)が乗ってるのも器だと言うし、どういうこと?)にヴンダーや弐号機と8号機が派手に動きまくるのは、観に行ってよかったなって思ったシーンでした。

でも腕だけゲリオンは本当に何だったのか。パンフレットにいないし、総辞職シーンにもいなかったし。仔月光の親戚?

 

もう二つくらいは20年ぶり?の登場なんじゃないかと思う、リリス

虚構の化身のようなイマジナリ―エヴァンゲリオンから現れたリリスは、空想か虚構を表すようにリアルチックな3DCG。不気味の谷を急転直下してましたね。

そして個人的には初遭遇のQにもいたっぽいエヴァインフィニティ。

旧劇にも登場してるらしいんですけど、こいつら何なんですかね、本当に。

初号機を表しているのか紫色だったり、真っ赤だったり、真っ白になったり、巨大なオブジェかと思ったら普通に歩いていたりで騒がしい物体でした。

リリスが登場し人類補完を始めると、それとも何かをしたのか閃光とクラシックと共に首無しエヴァが首無し女体にトランスフォーム。どこかを一心不乱に歩いてると思ったら組体操みたいなことしてて面白おかしい挙動で笑いそうになりました。

インパクトは星の浄化らしく、サードかフォースが魂の浄化とのことなのでインフィニティは浄化された人間の魂の器なんでしょうか。バ美肉ならぬ首無しエヴァ(もしくは綾波?)とはなんとも。

 

 僕としては、エヴァンゲリオンが消し去られ、リリスも崩壊していった結果補完された魂が元の生命の形へと戻り、きれいな空を背景に地球に降り注ぐシーンは良かったなと思いました。旧劇でも一応人々は完全にガフの扉の先に行かずに地球に留まったらしいんですが、見る限りはどうなってるのか分からなかったので、こうして分かりやすく戻ってきているのが分かるのはいいなって。

真っ赤に染まった地球が元の色に戻り、地球をバックに加持さんが残そうとした生命の種が宙を舞う光景も、何とも言えない尊さというか良さを感じます。

多分脱出したヴィレのクルーがどうにかして回収するんでしょうかあれ。

 

最後は実写パート。

旧劇でも賛否両論、もとい騒動を起こしたと言われる実写パートは、パンフレットを読む限りアニメと実写の融合は庵野監督がやりたかった、追求した映像表現の一つなのかなと思いました。

そもそも実写パート=現実、エヴァにおける現実=三次元、ではないらしいのですが。

とはいえ明らかに大人になったシンジとマリが駅から飛び出していくのを「one last kiss」をBGMに遠くから見下ろしていくのは、エヴァが終わってしまうような、とにかく終わりと感じました。

 

シンエヴァにきて、ゴルゴダオブジェクト、ネオンジェネシスエヴァンゲリオンイマジナリ―というとんでもない単語や物体が飛んできたわけですが。

アナザーインパクトとか。

庵野監督のエヴァンゲリオンは、シンを以て今度こそ終わったんだなと、何となく感じました。だからなのかそれぞれ何なのかを説明してたし。ただ唐突過ぎるんですが…

とはいえ、誰かが新しいエヴァンゲリオンを始めるのかなと、シンエヴァは別れの挨拶であると同時に、誰かへのバトンなのかな、と思います。

 

昔、どこかでシンは真で新で神というトリプルニーミングだからシンとカタカナで表記されるんだ、みたいなことを聞いた気がします。

エヴァエヴァで人造の神を目指したなにからしいんですが。

でも、ここまでくると違うような気がします。

 

とにかく。

 

ありがとう、エヴァンゲリオン

雑語りで怪文書かもしれないけど、ようやく完成した感想でした。