夢の島秘密基地

好きなように書いたりする、三つ目くらいのブログです。

ゴーストオブツシマ雑語り:侍が鬼になった日

買ったのはそこそこ前ですがゴーストオブツシマ買いました。

ノーマンズスカイや地球防衛軍5を一通り遊び終えたのと、来月にはサイバーパンク2077が出るし、来週の土曜にはアップデートがくるので残り一か月全力で遊び尽すために、または積みゲーにしないために始めました。

 

とりあえず最近インターネット老人会で扱われるテキストサイトなどの影響でこのブログをテキストサイトもどきにしようと目論み始めたのと文章だけでもオタクらしい事をしなきゃと思いながら(オタクらしいとはと思っても文章化できないのですが)書き始めた所存であります。

 

ぶっちぎりでネタバレだったりするので閲覧注意です。

まあ発売から大分経つからネタバレとかは考えなくてもいいかもしれないけども。

 

ゴーストオブツシマは社会の教科書や時々やってる歴史の番組でも扱われる元寇の時の話だったと思います。歴史は見るのは好きだったけど知ったり掘り込むことはなかったので…

その代わりインターネットでは鎌倉武士が実際は「舐められたら殺す、なくても殺す」みたいなファイティング集団で当時の権力者たちが「その辺歩いてる巫女を襲ってはいけない」などと決まりを作らなければなんでもやっていたとかなんとか言われていて、蒙古との戦いで律儀に一騎打ちを申し込んでボコボコにされた鎌倉武士(作中屈指のバーサーカーと名高い安達政子殿の夫は一騎打ちを申し込んだ結果コトゥンに焼かれた上で首を刎ねられてましたが)とは真逆の、それこそ毒(毒そのものではなく敵船に死体を放り込んだりはしたそうですが)でも何でも(蒙古が人質を取って肉の盾にしようとしたら盾ごと射ってきた挙句、武士側が同じ事をし始めたとか)やってたと知って冗談抜きで衝撃を受けました。

ここで言っておくとインターネットがソースなので実際はもう少し穏便だったかもしれません。言い訳のようなものですが。

とはいえ、一騎打ちを挑むと律儀に従ってくれるゲームの蒙古(賊や牢人すらも一騎打ちに臨んでくれる)の方が武士らしい気がします。本当は反対だったのでは?

 

少なくとも現実の武士は、作中の志村様が事あるごと(回想ですら)に主人公境井仁に失ってはいけないものと説く「誉」は持っているようには、僕には思えませんでした。

むしろ仁はまだ誉があるようにすら思えます。まあ酒に毒混ぜて一掃するなんてFF6ケフカがドマでやったこととほぼ同じ事をするのは流石に誉はないと思いますが。

 

さて、今回は蒙古が初めて冥人を恐怖と共に存在を知ると個人的には思った鑓川での戦い、もとい冥人の型を会得した時のシーンが強烈に印象に残ったのでそれについて雑語り。一応蒙古側に感情移入したようなものになります。

 

かつて謀反を起こし追放もとい取り潰しを受けた鑓川一族に志村城攻略の助力を得る為に仁は鑓川出身だと判明した野盗兼恩人のゆなと鑓川に向かいます。

仁の努力(と蒙古の犠牲)の結果、どうにか志村城を攻めるための助太刀の約束を取り付けた所で包囲していた蒙古が門を破って攻めてきました。

蒙古を押し返せ、一人も逃すなと檄を飛ばしながら突入してくる蒙古兵を倒していく仁と鑓川武士たち。押し返したと思ったら、蒙古は投石器で鑓川そのものを攻撃し始めました。

守りを固めろと言って、仁は一人投石器を破壊する為に蒙古の陣に潜入。

別に見つかっても「蒙古が大勢構える陣」の状態の拠点に入った時に襲われるオールレンジかドローン攻撃としか思えない矢は飛んできません。ので安心して蒙古を殲滅しつつ投石器へ。

あの矢、明らかにいない筈の角度かつ距離から飛んでくるのでサイコミュ兵器かドローンがいるに違いありません。多連装ロケット砲としか思えない火槍なんてインチキ兵器がある世界だしシャーマンがいた集団なのでニュータイプくらいいると思いました。

一応ネタバレ情報は避けているのでラスボス戦は全く未知数ですが、恐らくコトゥンはパーフェクト・ハーンに変身してオールレンジ攻撃をしかけてきて仁はフルアーマー・クロウドに変身して戦うと思ってます。

 

投石器を無力化した時には蒙古は鑓川内部への侵入を果たし、入り口近くで蒙古兵が百姓を苦しめているので助けながら(蒙古で消費した気力を回復しつつ)戻り、本陣にまで入り込んだ蒙古を迎撃に向かいます。

そこにいたのは投降を呼びかけていた百戸長テムセ(よく覚えてないけど確かテがついた名前だったのは覚えてます)。

周りで鑓川兵と蒙古が争っている中、一騎打ちが始まります。

テムセ、というか一騎打ちする蒙古の隊長はどうも盾兵で固定のようで(ただしエンチャントファイアしてくる奴はいますが)、弱点の型(覚えてない)の△連撃を全弾当てるだけで簡単によろけてくれます。石の型に弱いと言っても下手な蒙古より厄介な牢人よりはマシです。というか竜三もそうですが伝承で戦う菅笠衆の方が強かったです。

 

一対一での戦いでは、つばぜり合いをするたびに仁と相手が何かしら言葉を交わすのですが、彼の場合は最初の二回は互いに譲らない勢いだったのですが、三回目のつばぜり合いを終えると

 

鬼め…!」と言い放ちます。確かそうだった。

 

ゆなによって半ば勝手に「冥人」と呼ばれるようになった仁ですが、蒙古側で冥人と呼ぶのはコトゥンだけです。(結構後でモブ蒙古が仁を名指しする時も「鬼」と呼んでました)

というか百姓たちも冥人と呼ばずに普通に境井様と呼んでくる。

さて鬼と呼ぶほどの相手である仁にテムセが倒されたところでイベントシーン。

 

仁との一騎打ちに敗れ、時代劇を参考にしたと言われるだけのもがきようを見せるテムセを、援軍としてきたのか蒙古兵たちが目の当たりにします。

蒙古の隊長はどいつもこいつも金色のフルアーマーで、モブ隊長を拠点攻略時に切り捨て捲っているのでいまいち実感がありませんが、隊長を任されるだけあって彼もそれなりに武勲を積んだか経験を積んだベテランだったはずです。


その彼が、目の前で侍に斬られて苦しんでいる。

 

その様子を見た蒙古兵たちの間に動揺が走ります。

「奴は鬼なのか…!?」「死にたくない!」「化物だ!」

彼らからも、仁を鬼と呼ぶ者が現れ始める。

冥府から甦った伝説の武士というでっちあげで産まれた冥人という存在。

しかしそんなことなど知る由もなく、生き残りの侍がいる程度だったかもしれない蒙古達の認識が、ここで大きく変わったのでしょう。

 

そして彼らが動揺している中で、テムセに「□:殺害」という無慈悲な選択が出ます。

押すと、苦しむテムセを介錯するわけでもなく彼を背後から刺し貫きます。

その瞬間白黒に変わる画面、絶叫するテムセ、彼を振り回し、蒙古達にその光景を見せつけるような動きをする仁。

そしてトドメとばかりに、彼の首を刎ねる仁。

その瞬間、蒙古達は彼を

 

と認めたのでしょう。

 

「鬼だ!」「あいつは鬼だ!殺される!」そんなことを叫び、恐怖にかられた彼らは今までとは真逆に悲鳴を上げて腰を抜かし、背中を向けて逃げ出していきます。

そして解放される冥人の型のチュートリアル。白黒に染まった画面に、悲鳴を上げて怯える蒙古達、斬る度に赤く染まる画面と、蒙古の今までとは明らかに違う悲鳴。

見方を変えればスプラッター映画のような光景がそこにありました。

勇敢さではなく、恐怖。

何か気取った感じですが、この日記はこんな感じです。

やってて感じたのがこれでした。

 

鬼こと冥人こと仁の恐ろしい姿を前に蒙古たちも慌てて逃げ出していき、そこに容赦なく追い打ちをかけながら追い返す仁と鑓川武士たち。

こうして、誉と誇りを持って敵と対峙する武士から、恐怖を以て敵を殲滅する冥人へとなった仁、侍ではなく鬼が対馬にいると分かった蒙古の構図が産まれた、と思ってます。

 

冥人奇譚では、蒙古は鬼を伴ってやってきたみたいなとんでもない尾ひれがついてました。

百姓や後世に語り継がれたか、語り部極まった同人作家のようなゲーミングカラーばりの脚色をしたのかは分かりません。

ただ、この記事のここの部分を書いている(10/19時点)時にハーンを倒したので何となく思っている、というかあり得ない話だと思うのですが。

 

鬼という存在を冥人の物語に加えたのは、その鬼を目の当たりにした蒙古の残党たちなのかもしれませんね。

 

何日もかけてテキストサイトもどきめいたものを書いた割には、何とも言えない文章かもしれません。

ではまた、ツシマで何かを雑語りしたくなったときにツシマについてまた何か書くかもしれません。

あと三週間か四週間くらい経ったらサイバーパンク2077が発売されるのでその辺りでも何か話したいところ。